眠れぬブラウザーの活用事例をご紹介します。
秋田工業高等専門学校 土木・建築系 建築設計(井上)研究室にて実証実験が行われた「 ひきやまっぷ 」プロジェクトにおいて、「眠れぬブラウザー」が効果的に活用されました。
「ひきやまっぷ」は、「 土崎港曳山まつり 」における曳山の位置をリアルタイムでウェブマップ上に表示するサービスです。このシステムにより、土崎地区一帯に散在する曳山の正確な位置を把握でき、多くのまつり関係者、住民、そして観光客にとって貴重な情報源として活用されました。
各曳山にはiPhoneが設置され、その位置情報をリアルタイムで送信しています。この位置情報の送信は、JavaScriptを用いたウェブページから定期的に行われています。しかし、通常のブラウザーでは画面がスリープ状態になるとデータの送信が途絶えてしまう恐れがあります。そこで、「眠れぬブラウザー」が活用されました。「眠れぬブラウザー」は、スリープ状態になるのを防ぎ、さらに誤操作を防止する機能を持つため、曳山の位置情報を確実に送信し続けることが可能です。
さらに、iPhoneの「
アクセスガイド
」機能と併用することで、サイドボタンによる画面ロックや他のアプリの起動も防止され、位置情報を送信するための専用端末として、完全に活用できます。
「眠れぬブラウザー」を活用することで、あたかも専用の位置情報送信端末であるかのようにiPhoneを利用でき、「ひきやまっぷ」を支える重要なツールとなっています。